【フランス名作】La fessée ou Les mémoires de monsieur Léon maître-fesseur 1976
スパンキングあるいはレオン・マイスターの回想録
昼は銀行員、夜は鍛冶屋
上司の性的問題を解決するために呼ばれたムッシュー・レオンは、それだけにとどまらない。
乳女秘書の助けを借りて、彼はすぐに名教師としての評判を得る
監督
クロード・ベルナール＝オーベール
脚本家
クロード・ベルナール＝オーベール
エルザ・カノーネ
出演者
アントワーヌ・フォンテーヌ
マッシモ・デル・アルテ
エレン・アール
私のほおをバラ色に染めて
ジャン・ギャバン主演の『ドミニシの**』や、人気イタリア人歌手サルヴァトーレ・アダモ主演の『アルドワーズ』など、効果的な田舎を舞台にしたスリラー映画で成功を収めた後、クロード・ベルナール・オーベールは、当時始まったばかりのフランスの風俗業界に飛び込み、すぐにハードコアな作品『Burd Tranbaree』の制作に取り掛かりました。この国では、政府が性的な露骨な内容の公開上映を認可したばかりであったことを念頭に置く必要がある。この新たに解放された状況は、真剣な映画監督たちが、それまでは映画の題材として不適切であるか、あるいは単純に映画化が不可能であるとみなされていた題材を探究する場を開いたように思われた。当局が数年後、すでに隆盛を極めていたこの業界に目を付け、人気が出すぎて自分たちの意に沿わないものになってしまったとして取り締まりに乗り出したとき、映画界の希望は完全に打ち砕かれた。
しかし、1975年から1976年にかけて、映画製作者たちは当然のごとく有頂天になり、クロード・ミュロー監督の『SEXE QUI PARLE』、ミシェル・バーニー監督の『MES NUITS AVEC...』、フランシス・ルロワ監督の『PLAISIRS SOLITAIRES』といった作品は、当局の干渉が一切なかった場合、フランス語のポルノ映画がどのような進化を遂げていたかを示しています。制作価値は、このプロジェクト全体が、その後の「トランバリー」作品のように「技術/芸術」のタイトルカードにすべてまとめて記載されるのではなく、適切に個別にクレジットされた全員によってまとめられたという配慮を反映しています。クロード・ボレのカメラワークは、このジャンルの標準的な手法よりもはるかにソフトな光の使い方をしており、ポール・ヴァーノンは『エマニュエル』タイプのソフトな素材の感傷的なモチーフを多く取り入れた豊かなスコアを作曲した。しかし、ヴァーノンの最高の功績は、やはり『トランバリー』の驚くほど不穏な『SOUMISSION』の心に響くテーマである。
ベルナール・オーベールの後年の作品の多くは、どこか型にはまっていて代わり映えしないものだが、『LA FESSEE』は、下品なジョークを語る堅物なブルジョワの語り部として成長していくというよりも、むしろ野心家の若き新進作家の作品のように思える。 アントワーヌ・フォンテーヌが好演する立派なムッシュー・レオンは、昼間は地味な銀行員だが、夜は専門分野であるお仕置きを売り物にする娼夫なのだ！すべては、若い頃、純情なはずのガールフレンドのエリザベス（マックス・ペカスの『LUXURE』やジャン・ロランの『PHANTASMES』など初期の官能映画の名作に多数出演している美しいコリンヌ・ルモワンヌ）が、庭師のリシャール・“アラン”・ルミューヴルにフェラチオをしているところを目撃したことから始まった。相手を追い払った後、彼は情熱的な愛の行為の前奏曲として、彼女の美しいお尻をしっかりと叩いて愛する女性を懲らしめた。こうして、彼は罰ではなく愛情表現としてのスパンキングに情熱を傾けるようになり、それ以来、この発見を利益の上がる小規模産業に変えてきた。最初に彼のサービスを依頼したのは、銀行のボスであるフレッド（老齢のジャック・マルブーフが演じている。目立たない脇役俳優から、ありえないほど成功したポルノスターに転身した）である。フレッドは、かなりの数のセックス・グッズやポルノを集めているにもかかわらず、妻のジャーマン（比類なきエマニュエル・パレゼが演じている。トランバレの『ラ・ラバテューズ』の堕落した伯爵夫人）を満足させるのに苦労している。近所の商店主のヒューゲットは、レオンの腕前を利益に結びつけようと考えるが、その前に自分自身でそれを試してみる。これが、フランス製ポルノでは予算の都合上すぐに廃れてしまうような手の込んだセットにつながる。主人公は、ほぼ裸の12人以上のダンサー（『モロの過激なスープリームス』のマルティーヌ・グリモーが率いる）に囲まれながら、お尻を叩くことの本質について長々と演説する。洗練されたさまざまな性的シナリオが観客の満足のいくように展開され、その中には、『セックス・クワイ・パール』で精神科医を演じた実業家のエレン・アールと秘書のLiliane Lemieuvreによるオフィスでの熱い3Pや、 レオンが大佐の*マルセル（後のポップスター、レ・リタ・ミツコのカトリーヌ・ランジェ）の誕生日プレゼントとして贈られる場面など、実生活で前述のリシャールと結婚しているリシャールが演じる役柄の妻と、スクリーン上のパートナーであるリシャールが共演する場面など、観客を満足させるような場面が展開される。特に注目すべきは、レオンが駐車**の切符を切られた腹いせに雇い主が差し向けた、漆黒の髪を持つマリー＝クリスティーヌ・シレイ。彼女は、マルク・ムーロ監督の『SHOCKING !』やジャン・デヴィル監督の『COUPLES COMPLICES』など、80年代まで驚くほど長く活躍した映画では脇役が多かったものの、非常に美しい女優である。レオンはついに、ある意味で報いを受ける。それは、美しい女性が彼をひざの上に座らせ、お尻を数回、的確に叩くという逆転劇だった。こうしてレオンは、与えるのも受けるのも同じくらい良いということを学ぶのだ！
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